オープンより3年目を迎えて
〜ジョブキタ北八劇場 劇場事業ラインアップ
リーフレットより〜
ジョブキタ北八劇場はオープンして3年目を迎えます。私たちはこの2年間、札幌の演劇シーンに貢献すべく、年2回の主催公演のほかにも、共催や協力公演といった形で幅広い演劇を市民に提供してきました。また、同じ舞台芸術として、バレエ、ダンス、音楽ライブ、落語等の公演にも取り組んできました。小劇場ならではの居心地の良い空間、演者と観客が一体となって楽しめる場所作りを心掛け、演じる側からも観る側からも高い評価を頂きました。 通路より前方の可動席を取り去って、舞台を大きく張り出したり、その場所をオーケストラピットとして小編成の楽団を入れる、またはマス席とする等、それぞれの状況に応じた試みも行ってきました。
地域に開かれた劇場ということでは、各種セミナーや地域のカラオケ大会など、様々な市民活動の発表の場としてご利用頂きましたが、「さつきた8・1プラットフォーム」の活動に協力して行った、北九条小学校の生徒への「能の鑑賞会」は好評を得て、隔年で行うことになりました。地域との連携は途に就いたばかりですが、今後充実させていきたい活動です。
順調にスタートした劇場でしたが、昨年2月には著作権の問題で準備していた公演を突然中止する事態に陥りました。権利関係を精査しきれなかったことによる不祥事でしたが、関係者ならびに、楽しみにしておられた多くの皆様に、ご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。急遽組まれた代替え公演については、納谷芸術監督をはじめ、スタッフ、キャストの頑張りで、時間的制約があったにもかかわらず、質の高い作品に仕上げることが出来ました。2週間のロングラン公演を無事乗り切ることが出来たことは、支えてくださった多くのお客様のお陰と感謝しております。
ジョブキタ北八劇場の名は、演劇に興味のある方はもちろん、そうでない方々にも「さつきた8・1」と共に徐々に認知度は高まりつつありますが、劇場内に足を踏み入れた方はまだ多くはないと思います。劇場では月に一度くらい内覧会を行っています。内覧時には基本、何もない空っぽな箱状態ですが、客席に座って静かに目を閉じれば、華やかな舞台の光と音、そして研ぎ澄まされた緊張感、客席の喝采など、非日常の空間が感じられるはずです。我が街の劇場として、親しみを感じて頂ければ幸いです。内観会は無料です。
一般財団法人田中記念劇場財団
理事長 田中重明


